頌栄女子学院公式ブログ

高校1年 地理総合の授業から

 本年度より高校では新課程となります。新課程で新設された科目の「地理総合」では、GIS(地理情報システム)を使いこなすこと、災害時に自ら考え命を守る行動することの2点を目標に授業を行いました。

 その集大成として、沖縄気象台が公開している「津波避難ワークショップ」をもとに、地形図上でどのように避難すべきかグループに分かれて検討する授業を行いました。

高校2年生が本年度の修学旅行で訪れた宮城県南三陸町を舞台に、黒板のスライドから次々と与えられる緊急地震速報や大津波警報などの情報をみて、いつ、どのように行動すべきかグループで話し合うなかで、率先避難の大切さを学ぶことができました。

 また、ワークショップ終了後には、各グループの避難先を地理院地図上にマッピングし、そこに東日本大震災時の浸水域を重ねることで、考えた避難経路の安全性を話し合うこともできました。生徒からは「この避難経路、実際の災害時にはかなり危なかったね」などの声もあがり、避難先のみならず避難経路での安全性をどう確保するか考えるきっかけになりました。

 東日本大震災から12年。数年後には東日本大震災の時に生まれていなかった世代も高校に入学してきます。東日本大震災の教訓を伝え続けられたらと思います。〔社会科教諭:原 さくら]


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沖縄気象台津波避難ワークショップはこちらをご参照ください。